頑張れ!日本代表水球選手達

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 五輪での32年間のブランクは、日本の球技では最長だ。1996年アトランタ五輪と2008年北京五輪は「勝つ見込みがない」と、予選の派遣を見送られた。

 前回のロンドン五輪でもアジア枠での出場こそ逃したが、世界最終予選でのチャンスがありながら、「弱すぎる」とそれを辞退する形となっていた。それだけに、リオデジャネイロ五輪出場は日本水球界にとって悲願だった。

 リオ五輪出場を決めた後には、支援を申し出る企業が現れ、ようやく「無職」選手がゼロになったとの報道もあった。だが、マイナー競技の水球に多くのスポンサーが集まるわけではない。日本代表といえども、過酷な環境下で競技を続けてきた選手は少なくない。

 かつて真冬に室内練習場が確保できず、室外プールで練習することも普通だったという。現在でも社会人チームは新潟県柏崎市を本拠とするリオ五輪代表4選手が所属する「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」が一つあるだけ。

 水球は学生スポーツという見方が一般的だ。なぜなら大学を卒業すると同時にほとんどの選手が、プレーを続けることが困難になってしまうからである。「食っていけない」という、経済的な理由が大きい。

 主将の志水祐介選手は、これまでオーストラリア、イタリア、ハンガリーなど海外のプロチームでプレーしてきた。それでも満足な報酬は得られず、シーズンオフに帰国した際にはアルバイトしながら生計を立てていたと振り返る。

「プロといってもサラリーはイタリアで月約10万円、ハンガリーで月約6万円程度でした。しかも契約は年の半分。シーズンオフに帰国した際には無給で、2年ほど前まではラーメン屋などでバイトをしていました」

 代表選手に限っては、ひとまずリオ五輪まで職を手にすることができた。しかし、五輪出場という快挙を成し遂げた選手たちの多くは、職を失うという将来への不安を抱えている。

 水球は“水中の格闘技”と呼ばれるほど、激しい競技として知られる。ルール上、シュート態勢に入っていなければ相手に接触することは可能。手首や足、水着など掴めるところを掴んで、相手の自由を奪うさまはどこかレスリングをも連想させる。ただ、水中は死角になることが多く、ヒートアップすれば殴る、蹴るなどの打撃はもちろん、海外選手は金的攻撃も辞さない。まさに水面下での争いは想像以上に熾烈(しれつ)だ。

 しかも、国内水泳陣ではマッチョとはいえ、世界的に見れば小柄な日本人選手たち。海外の選手は2メートル近い大男ぞろいで、リオ五輪出場チームのなかでも日本の平均身長は断トツに低く、そのハンディは決して小さくない。
 
とりわけドライバーの荒井陸選手は身長165センチ、体重63キロと小柄だ。

水球をやっていて自分より小さな選手は見たことがない。おそらくリオ五輪に出場する選手のなかでも、僕がいちばん小さいと思います。ただ、だからこそトップ選手をギャフンと言わせたいんです」(荒井)

 体格とパワーで不利な日本は、スピードと持久力を武器に世界に挑む。その発想は、昨年のW杯イングランド大会の初戦で強豪南アフリカを破って躍進したラグビー日本代表に近い。

 ハードなトレーニングもラグビーさながら。この1年で200日近い合宿や遠征が組まれた。合宿中は午前中だけで1万メートルを泳ぐなどして、泳力やスピードを徹底強化してきた。午後の戦術練習も加えれば、1日6時間から8時間はスイムトレーニングに費やすなど、練習量には絶対の自信を持っている。

日本ではメジャーでは無いスポーツ選手。スポーツする環境も生活する為の収入も過酷な状況だと思います。日本の代表として世界へ挑むのに日本が助けられない現実。このリオで活躍して注目してもらいたいです!

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