リオ五輪のその後・・・

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悲しいことに、リオデジャネイロ・オリンピック終了からわずか6か月にして崩壊の兆しが漂い始めている。
2016年9月18日のパラリンピック閉会式以降、主要な会場は閉鎖され、マラカナンスタジアムは略奪され、ゴルフコースも破綻寸前だ。オリンピック会場となった他の都市でも見られた悲しい光景である。

オリンピックの象徴となったマラカナンスタジアムは荒廃が止まらない。窓ガラスは破られ、天井や壁の中の銅配線は盗まれた。78,000席のシートも10パーセントが引き裂かれているという。かつて世界一流のアスリートが競い合った青々とした芝もほとんど枯れてしまった。

さらに1億円近い電気代の支払いが滞り、1月下旬に電力会社によって電気が止められた。
ここは2016年のオリンピック以外にも、リオデジャネイロの大手サッカークラブ4チームが使用し、1950年ワールドカップの舞台にもなった場所だ。だがオリンピックが終了してからは、がらんとして誰もいない。
同市の22億円相当のゴルフコースも芳しくない。コースの管理会社はブラジルゴルフ連盟は2か月分支払いを滞納していると主張している。

オリンピックパーク内の他の4会場でも、新しい経営者は見つかっていない。自転車競技場とテニス場ではコミュニティや訪問者の立ち入りを禁止しており、実質的には閉鎖されている。
80万平方メートルのオリンピック選手村は閉鎖されていないが、購入しようという人はほとんどいない。オリンピック後は公営住宅として売り出される計画だったが、値段が高く、空き部屋がかなり多い。

アムネスティの報告書では、リオオリンピックが残したものは、「社会的無視と差別で溝が掘られた都市の暗い遺産……競技の一部が暴力のままだった人権侵害の記録」と述べられている。

公共交通機関の改善により、裕福な市民はオリンピックから恩恵を受けた一方、会場建設のために8万人の貧困層が立ち退きを強いられた。

状況は違いますが、今も長野五輪負の遺産も抱えている状況で2020年の東京オリンピック。もちろんこのような事が起きない事を願います。国を上げて盛り上げる祭典が首を絞める結果にならなければ良いのですが・・・。

以上、今日の梶原吉広おススメニュースでした!!