敗戦を選ぶ試合

今日の梶原吉広おススメニュースはこちら!

関西大学ラグビー:摂南大26−21関学大>◇20日◇第6節◇神戸ユニバー記念競技場
 逆転勝利を狙うはずの関学大が自らタッチラインの外にボールを蹴り出し、試合終了=敗戦となる珍しい事象が起きた。21−26の後半ロスタイム。激しい攻防が続き、表示されていた5分は既に経過。摂南大から関学大に攻撃権が移ると、関学大FB清水晶大主将(4年)が受けたボールを外に蹴り出し、直後にノーサイドの笛が鳴った。関学大と摂南大は1勝5敗で並ぶことになった。
 さまざまな要素が重なって起きた、珍しいシーンだった。試合終了と同時にスタンドはざわめいた。ラグビーはプレーが切れるまで試合が続くが、関学大は自チームの意思で試合終了を選んだ。関西大学リーグは1部の下位2校が、2部の上位2校との入れ替え戦に進む。入れ替え戦回避を巡る争いは、これで関学大と摂南大が1勝5敗、関大が1勝4敗(今節は27日に天理大戦)。リーグは全7試合を戦う。
 関学大、摂南大、関大はこの日をもって当該チーム間の対戦が終了。仮に3校が1勝6敗で全日程を終了した場合、リーグ規定で3校間の対戦成績、同得失点差で順位が決まる。しかし、今季は3校間の対戦成績が1勝1敗。得失点差での争いとなる。
 3校間の対戦結果は以下の通り。
 〈1〉関学大19−10関大(9月25日)
 〈2〉関大26−24摂南大(10月9日)
 〈3〉摂南大26−21関学大
 3校間の得失点差はこれで、関学大が+4、摂南大が+3、関大が−7となる。関学大はPGの3点でも失えば摂南大と得失点差が逆転していたため、失点の回避を選んだ。
 蹴り出した関学大FB清水は「試合前から(得失点差の状況は)知っていた。試合に入ると忘れていたが、外(のスタッフ)から『出せ』と指示が入った。主将としては勝利を収めたかった」。関学大はチーム内事情で8月から大賀宏輝監督が不在。選手や学生コーチ、若手OB主体でシーズンを戦う。一方でゼネラルマネジャーの大石修監督代行(61)は「今日が最終節でもなんでもない。この試合に全力を尽くすのが大事」と選択に否定的な見解を示した。監督代行は休日のみチームに携わる状況で、メンバー選考などにもかかわっていないという。
 リーグの高見沢篤委員長は「現行ルールではあり得る選択。やむを得ない」と関学大の選択に理解を示した。その上で「関西の大学リーグをこれからより強くするためには、そういうこと(自ら負けを選ぶ)をしているリーグではいけない。リーグの中でエキサイトして、熱い試合を重ねないといけない」とコメントした。
 リーグは大詰め。関学大は近大、摂南大は京産大、関大は天理大と立命大戦を残している。

確かにわざと負けるような試合を作りだしてしまうシステムは考え物ですね。
一生懸命プレイしている人がいる以上失礼だし、意味ない試合を真面目に取り組めと言われても次の為に温存するわってなりますよね。

以上、今日の梶原吉広おススメニュースでした!!