パラリンピック 競泳男子100メートルバタフライ木村敬一選手 銀メダル!

今日の梶原吉広おススメニュースはこちら!


リオデジャネイロパラリンピック、競泳男子100メートルバタフライの目に障害があるクラスで、木村敬一選手がこの大会3つ目のメダルとなる銀メダルを獲得しました。
木村選手はこの大会、これまでに男子50メートル自由形で銀メダル、100メートル平泳ぎで銅メダルを獲得しています。
100メートルバタフライでは去年の世界選手権で金メダルを獲得して世界ランキングは1位で、この大会日本選手初の金メダルに期待がかかっていました。
14日に行われた決勝で、木村選手は前半の50メートルをトップのタイムでターンしましたが、後半、スピードが落ちてスペインのイスラエル・オリベル選手に抜かれて、0秒19及ばず1分2秒43のタイムで2位で、この大会3つ目のメダルとなる銀メダルを獲得しました。

木村選手は4年前のロンドン大会で銀メダルと銅メダルを獲得したあと、「次こそは金メダルを」とトレーニング方法を見直し、多い日は1日1万メートルを超える泳ぎ込みで、パワーとスタミナの両方を強化してきました。
順調にタイムを伸ばし、去年の世界選手権では金メダル2個を含むメダル4個を獲得し、「最も金メダルに近い日本のエース」として注目を集めるようになりました。それでも、木村選手は「オリンピックの選手と比べるとまだまだ努力が足りない」と満足はせず、「彼らに負けないくらい全力で競技に向かわないといけない」と、障害者競泳のエースとしての強い責任感から、みずからを奮い立たせてトレーニングを重ねてきました。
日々の生活のすべてを競泳のためにささげようと、食生活も見直し、1日に5食、合わせて5000キロカロリーの栄養バランスを考えた食事で、体重はこの4年間でおよそ8キロ増やしました。体が一回り大きくなり、泳ぎの力強さが増した木村選手は「自分をかけて戦うというのはこういうことだとようやくわかった。確実に4年前よりも戦う準備はできている」と、大きな自信を胸に金メダル獲得を誓っていました。

木村選手は「最も自信がある」という100メートルバタフライで、鍛え上げてきた上半身を大きく使った力強い泳ぎで、前半をトップで折り返しましたが、ゴール手前でトップを激しく争っていたスペインの選手の右手と木村選手の左手が接触しました。木村選手が「ぶつかったのが嫌になって曲がりすぎた」と反省したように、そこから相手との接触を避けようと大きく右に曲がってしまい、そのタイムロスも響いて、タッチの差で銀メダルとなりました。

木村選手は、試合後のインタビューで「自分はこの種目の世界ランキング1位で、世界選手権でも優勝しているので、何としても金メダルを獲得したかったが、こういう結果になってしまい悔しい。きょうは午前中に試合もなく疲れていなかったので、実力がなかったのだと思う」と話しました。大きくため息をつきながら肩を落とし、今大会3個目のメダルにも喜びは全く見せませんでした。それでも「きょうの負けが次の2種目や今後の人生に生きてくれればいいと思う」と懸命に気持ちを立て直そうとしていました。

木村選手は、15日には100メートル自由形、16日には200メートル個人メドレーに出場し、出場5種目すべてでのメダル獲得を目指し、戦い続けます

以上、今日の梶原吉広おススメニュースでした!!