村田諒太選手TKO!
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「ボクシング・ミドル級ノンタイトル10回戦」(23日、米ラスベガス・MGMグランドガーデン)
WBC世界ミドル級4位、IBF・WBO同級3位、WBA同級9位の村田諒太選手が、元WBC米大陸同級王者のジョージ・タドニッパ選手を自身最短の1回1分52秒TKOで下し、プロ11戦全勝(8KO)無敗とした。タドニッパは34勝(24KO)3敗3分。
立ち上がりこそタドニッパの手数が勝ったが、1回中盤、強烈な左ボディーでしゃがみ込ませると、立ち上がった相手をコーナーに詰め、右ストレートの連打。釘付けとなったタドニッパを見たレフェリーが試合を止めた。
2度目のラスベガス登場。昨年11月、同地のトーマス&マックセンターで行ったガナー・ジャクソン(ニュージーランド)戦は、攻撃が単調になり10回3−0の判定勝ち。消化不良に終わっただけに、今回はインパクトのある試合で「村田諒太」の名を本場にアピールした。
この試合前に村田選手は語っていました。
「注目されるのは素直にうれしかったが、当時は自分自身に勝負できる土台がなかった。それなのに、話題ばかりが先行していく。そのギャップに気づき、迷った。てんぐになっていた部分もあったし、「村田諒太」を演じている感覚さえあった。「俺が主役だ」と言ってみたり。本当に強ければ演じる必要ない。弱い犬ほどほえるじゃないが、完全な悪循環だった」
デビュー当時のことを振り返った村田の口から出てきたのは、意外な言葉だった。10戦全勝(7KO)。順調なキャリアのように見えるが、金メダリストゆえの苦悩と闘い続けてきた。
「金メダリストが世界王者になれなければ、五輪が下になってしまう。プロ転向のころからそう言ってきたし、今もその思いは変わらない。アマがプロより下に見られるのは嫌。自分の言葉には、責任を取らなければいけない。」
村田選手の闘争心は埃を被せてはいけない金メダリストとしての維持ではないのでしょうか。
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