カズのゴール

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Ｊ２横浜ＦＣの元日本代表ＦＷ三浦知良選手（49）が19日、ホームの岐阜戦で待望の今季初ゴールを決めた。前半２２分、ＭＦ小野瀬康介選手の右クロスに頭で合わせた。カズの得点は昨年６月２８日の水戸戦以来、約１年ぶりで自身の持つＪリーグ最年長ゴール記録を４９歳３カ月２４日に大幅に更新した。試合は後半１４分にカズが交代した後に勝ち越され、１―２で敗れてしまったが、カズのゴールが何よりも印象的だった。

前半２２分に、カズはチャンスを逃さなかった。ＭＦ小野瀬選手から右クロスが入ったゴール前。バックステップを踏みながら、難しい体勢で頭でミートした。「いいボールが来ると信じていた」。待望の今季初得点。乱舞するスタンド。かつての盟友で敵将ラモス監督の前で華麗なステップを披露し、約１年ぶりのカズダンスを見舞った。「入って来た時に今日は点を入れるオーラがあった。俺には見えた」と敵監督ながらカズに対してコメントを残す。

野球のイチロー選手にはその後すぐにメールを送った。「返答はありがとうございます、と。あとは女子高生みたいな内容なんで」と笑わせた。「（メジャーリーグ）舞台は小さいかもしれないけど、小さい積み重ねが大きいところにたどり着く。イチローさんの言葉じゃないですけどね」だが米国内で日米通算安打の価値が議論されていることに話題が及ぶと真顔になった。「やってる方からすれば日米でもＪ１、２でも思いは同じ。積み重ねの重みは変わらない。だから僕も続けられる」とコメントを語る。

この日の試合前もイチローのロッキーズ戦をテレビ観戦。自らを奮い立たせて臨み、Ｊ２で２２点目、４０代で１５点目を積み重ねた。２戦連続先発も、後半１４分に途中交代。チームは背番号１１の去った５分後に失点し、１―２で逆転負けてしまったが、「毎試合毎試合、この試合にかけるという思いでピッチに立っている」とコメント。イチローが目指すという５０歳での現役も目前のカズ。彼は色んな方々の期待を背負い今も現役を貫く。

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