第2の錦織は日本からは出ない

錦織はあくまでも“突然変異”で生まれた逸材であると、私は考えている。もちろん地道な普及活動により中学・高校におけるテニス人口の裾野が広がれば、錦織のような逸材が出てくる確率は少しは増えるだろう。
 少なくとも男子に関しては、強烈なサーブを持たないプレーヤーは世界で闘う前に、排除されてしまう。だから、プロ野球大谷翔平藤浪晋太郎のような体格に恵まれ、かつ運動神経のずぬけた小・中学生を対象に、将来性を見据えたスカウティング活動を今以上に積極的に行わなければならない。
 ただし、ジュニアのテニス環境は、少年野球のように競技人口が多く、競争が激しい世界ではない。よってスカウトの目は他の競技にも向けるべきだ。

徹底したスカウティングで逸材を発掘し、優れたプロ養成機関に派遣して鍛え上げる。これこそ今、日本のテニス界に求められる強化策である。


何事も待ちの姿勢では事態は好転しませんからね。
たとえそういう素晴らしい選手があふれていたとしても、こういった活動はやはり必要なんじゃないですかね。