東京五輪 野球とソフトボール予選は福島で・・・

今日の梶原吉広おススメニュースはこちら!

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は9日、2020年の東京五輪で実施される野球・ソフトボールの一部の予選ラウンドについて、福島県で行う計画を承認した。

 同委員会の広報担当を務める小野日子(Hikariko Ono)氏は記者会見で、東日本大震災で被災した地域の復興支援に「貢献したい」として、「理事会のメンバーからは、何も反対意見はありませんでした」と述べた。

 これに先立ち、同じく広報担当の小倉大地雄(Tatsuo Ogura)氏は同日、AFPの取材に対して、今回の決定は来月に国際オリンピック委員会IOC)から正式な承認を受ける必要があると明かした。

 2011年3月11日に発生した巨大地震による津波は、1万8500人以上の死者・行方不明者を出し、福島第一原子力発電所の冷却システムを故障させて原子炉のメルトダウンを引き起こす大災害をもたらした。当時、数万人が自宅や農場から避難することになったこの地域では、日本政府が復興計画を進めているものの、稼働不能に陥っている原発の近隣の一部地域では、放射能汚染の恐れがあるため現在も居住不可能なままとなっている。

 福島県には、政府が指定する「帰宅困難地域」から数十キロ離れた場所に収容人数3万人の野球場が2か所ある。さらに先月には、安倍晋三(Shinzo Abe)首相と会談したICOトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、「被災地の復興に貢献し、2020年までにこの復興計画が進んでいることを世界に示す」ことになるとして、被災地での開催を選択肢として考慮していると話したことを受け、同委員会が今回の決断を下した。

 この計画が決まった背景には、東京五輪の予算が300億ドル(約3兆1800億円)に上り、当初の4倍および2012年ロンドン五輪のほぼ3倍にまで膨らんでいると専門家が指摘していることも挙げられる。

以上、今日の梶原吉広おススメニュースでした!!