卓球女子団体で掴んだメダル

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リオデジャネイロ五輪第12日の16日、卓球女子団体3位決定戦で石川佳純選手、福原愛選手、伊藤美誠選手の日本は、シンガポールに3−1で勝ち、前回ロンドン大会の銀に続く、2大会連続のメダルを獲得した。

第1試合のシングルスで福原が敗れたが、エース石川が奪い返して1−1で迎えた第3試合の福原と伊藤のダブルス。序盤はミスが重なり最初のゲームを競り合いで落とすと、続くゲームも苦しい展開。だが、10−9から伊藤が体勢を崩しながら放ったバックハンドの一打が相手コートのエッジをかすめて得点となり、このゲームを奪った。

 これで伊藤が元気になった。目の覚めるような強気なフォアで攻め、一気に9連続得点。完全に流れを取り返した。連戦の疲れからか試合途中で右脚にテーピングをするなど満身創痍(そうい)の福原も一回り年下の伊藤を隣で鼓舞。勢いに乗った伊藤はシングルスの第4試合でも完勝してメダルをたぐり寄せ、初出場の五輪ですっかり主役となった。

 日本女子は前回ロンドン五輪で日本勢初のメダルとなる銀メダルに輝いた。その後は2014年、16年の世界選手権でいずれも準優勝。4年間、世界ランキング2位の座を守り続けてきた。だが、リオ五輪では準決勝でドイツに敗れて3位決定戦に回っていた。最後に勝利で締めくくり、2大会連続のメダルでプライドを死守した。

国立スポーツ科学センターのリハビリ室には多種多様な選手が再起を懸けて、満足に動けない現状と向き合っていた。「みんなで励まし合って。私はプレーができない重傷で、練習はできなかったけど他の部分で成長をさせてもらった」。サッカー元日本代表の内田篤人とも同じ空間で汗を流し、アスリート談議に花を咲かせたこともあった。この時もらった刺激は、リオ直前の鹿児島奄美大島合宿にも生かされた。「毎日、体育館から出れば倒れるぐらい練習をした」。苦しみを分かち合った仲間の姿を思うと、中途半端な取り組みなどできなかった。その仲間、最強トリオで見事にロンドン五輪に続き、再び表彰台に上った。

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